2020 OR BRIC SUPERBIKE ROUND 4

  タイランド選手権もいよいよ最終戦となりました。                  

今年はコロナの影響で開催出来るのか不安な中、概ね例年通りの開催が可能となり、参戦することが出来ました。                

ただ、今回の最終戦は例年では11月なのですが、MOTOGPとの兼ね合いか、10月の開催となり、雨季の影響を受ける形となりました。  

第3戦まで600㏄のクラスに参戦しておりましたが、ライダーの問題で一向にタイムが上がらず、走る度にタイムが落ちていく状況となっておりました。

そこで今回はチームの協力をいただき、急遽DUCATI V4Sを借りてSB3クラスへエントリーする事となりました。                

今までスーパーバイクでのサーキット走行など20年近く前に1度あるのみ。 果たしてまともに乗れるのか不安もありましたが、今回は順位やタイムを気にせず兎に角楽しむ事を第一に致しました。       

ところが、レースウィークは最初から最後まですべてウェットコンディション・・・    経験のない私が果たしてまともに、且つトラブルなく走行が出来るのか・・ 

マシンは最新のスーパースポーツ車両の為、電子制御で色々な設定が出来ます。

雨という事で、パワーを抑えてあらゆる制御の介入を多めに設定いただきました。 

その結果、転倒しそうな場面もなく、予選まで順調に走行を終えることが出来ました。   

ドライでの基準タイムを持っていないので、状況が分からないのですが、予選順位は11番手。真ん中あたりのポジションとなりました。     

いざ決勝スタート。                          

スタートはとにかく慎重に、周りの動きをよく見ながら無理にポジションはキープせず安全に、と思い3コーナー迄の間に6~7台くらいにパスされていたようです・・・               

そこから数周周りの状況を確認していると、コーナーへの進入からコーナリングまでは私の方が速く走れていることに気付きましたが、不慣れなスーパーバイクの暴力的な加速にビビって直線で全開に出来ておらず、コーナーで抜いても直線で抜かれるという展開・・・                    

これは情けないと思い、覚悟を決めて早めに全開にするようにしました。         そうする事で最初の集団から抜け出すことが出来、その後も数台が前方に現れては抜いていくことが可能となりました。                     

どの順位にいるとかタイムがという事は全く気にせず、しまいにはウェットでも膝が路面にあたる事で楽しくなってきて、あっという間に10周のレースは終わってしまいました。

結果は6位、ベストタイムも予選から17秒も速く走れることが出来ました。        

今年一年もやもやとしていた気持ちも一気に吹き飛び、レースを満喫する事が出来ました。

今年はタイ国内でレース活動をしている日本人でチームを結成したくさんの方々から助けられながらレースを行ってきました。

結果が残らずどんよりとした思いで、バイク自体を辞めてしまおうかとも思うくらいの状況でしたが、チームのみんなの支えで最後に楽しくレースをする事が出来ました。       

スーパーバイククラスへの参戦は今回のみのスポットとなります。     

来シーズンはまだ計画しておりませんが、状況が許されるなら、また参戦したいと思っております。                            

今年も一年ありがとうございました。      SB3 #99 井ノ口淳也

陸奥組

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