2019全日本スーパーモト第三戦 エビス 参戦レポート S1OPEN#69 鹿野涼

いよいよ東北に戻っての第3戦。

今回は土井原くんにコーチ兼メカニックとして専属してもらいました。前2戦でのやはりダートでの苦手具合を鑑みて同氏による指導を受けつつエビス大会を迎えます。

そもそも、エビスは苦手意識があり、あまり好きなコースではありませんが、当日の予報は雨なので、レインレースが得意な私にもチャンスはあるとウキウキしすぎて現地に1時間前に着いちゃうという浮かれ具合で、前日プラクティスに入ります。

前日プラクティス

コースの具合を見ながら土井原コーチに注意点を見てもらいます。モトクロス的な姿勢をキチンと確認しながらアクセルを開けていく練習。P4では上手く出来たと思います。

レース日

予報通り強い雨で夜明けを迎えます。午前中は完全雨予報なので、公式プラクティスで昨日の確認…しかしタイムが出ない。タイムアタックもタイムが出せない。やはりダートだなぁ…予選ヒートレースは後方14番手スタートなります。

ヒートレース

少しでも上位を狙います。スタートは決まりましたが1コーナー混雑で譲ってしまい最後尾…いつもの展開…しかし落ち着いて走り転倒者などをパスして一つ順位を上げます。

決勝レース

雨も上がり路面も乾きタイヤ選択を迷う1番嫌なパターン、スリックを準備しつつ、コースイン20分前に決める作戦を土井原くんとたてます。20分前、予報は雨☔️ですがまだ降っていないのと、路面が乾いているのでスリックを選択している選手もいるとの事…しかし色んな場所からダートの濡れ具合を確認。コース設定上ほぼストレートしか無いターマック。私の選択は前後レインタイヤです。理由は、泥土をダートからアスファルトに引っ張っている。ターマックは間違いなくトップ選手並のスピードで走れている。ならば、超絶苦手なダートを走りやすくした方が良いと思ったからです。その選択をした時、土井原コーチに言われたのは「ターマックは速いから無理しないで下さい。ダートはレインタイヤ選んだんでちゃんとアクセル開け開けで行ってください。」

レースへ向かいますw

レッドシグナルブラックアウトでスタート!バッチリ決まりました。そこそこの場所でレースを展開していきますが、レッドフラッグ、レース中断やり直しです。転倒者が動けないようで、仕切り直しとなります。そして2度目のシグナルからスタート‼️こちらも出来すぎなくらい決まりました。かなり前方でレース展開、そして代表の千葉さんの後ろに着いています。この辺から雨も強くなってきました…というところで、またしてもレッドフラッグ仕切り直し…。荒れてきたな…。

3度目のスターティンググリッドに並びます。並ばない方もいたので、台数も減り、昨年のベストリザルトは実はビリでも達成出来る状態ですが、実はかなり上位を狙っていました。というのも、この仕切り直しで閃いたというか、バイクの操作の仕方を修正出来ていました。後は気合だけw

3度目のシグナルブラックアウトからスタート!二度ある事は三度ある‼️完璧に近いスタート、ターン1からダート侵入で恐らく入賞圏内‼️1周2周回ってまだ抜かれない、実はダート1侵入方法とダート2のラインは他の選手が行かない場所でプッシュしていました。コレが当たっている。もちろんターマックで抜かれる気は全くしない。問題はダートですが、ミスがなければ、タイム差がある選手とのバトルでも抜きづらいライン…しかし抜かれないどころか、前方選手にどんどん追いついていきます。何度かこのラインでプッシュして、1台パスしようとアタック‼️…の時に前の選手が恐らく私のラインを潰しにきたのでしょう…アウトラインに寄ったところで転倒…こちらもライン変更中の状態だったので対応仕切れなくアクセルを閉じてしまい、そのままフロント泥にハマり転倒…4台程にパスされたでしょうか?大きく順位を落とします。が、まだ諦めません。みんな慎重になっているようでタイムも出ていない…まずはダート2で1台パス、さらに前を追いかけます。前に追いついて来たところで、泥を浴びてしまい前が見えない状態、捨てレンズを外している間に1台にパスされます。しかしペースは上がっていないので、こちらももう1度バトルを仕掛けます。その間にもう一台パス。少しだけバトルしていた選手に離されますが、追いついていける状態…しかしバトルでペースも対して上がっていない状況で後ろの選手に追いつかれてしまいます、今度は後ろの選手とバトル…その間に前の選手と少し差が開きます。もう捨てレンズも無い状態で泥であまり見えない状態、感に近い状況でブレーキング、ターマックのターン1でオーバー気味に旋回…残念ながら前方とのバトルは終わりかな…ならば順位は絶対譲らないと強い気持ちで、レースします。後半ダート2出口でエンジンストール車両、ここで痛恨のミスパスするラインを間違いました。アウト側から抜こうとしたら、エンジンかかった車両が私達に気がついてアウトに車両を避けてしまい、ぶつかりそうになったところで、後方選手はインを選択で抜かれてしまいます。差はありませんのでもう一度あの楽しいバトルを!!ダートでも何回かプッシュしてヨシ!!次の周回で抜く‼️と思ってホームストレートでチェッカーフラッグ…(笑)そういえば赤旗周回減で8周でしたwwwレンズが泥で全く見えなかった(笑)

結果は11位でした。一応昨年からのベストリザルト。3戦目にしてやっとポイント獲得です。

念願のトップ10には入れませんでしたが、今回のレースはかなりポジティブです!自分の強みを再発見できた事と弱点を若干ではありますがレース中に克服してきている事、まだまだバイクに慣れてはいませんがもっと作り込んでベストリザルトを常に目指していきます。

応援いただいたスポンサー様、ファンに皆様、そして今回専属で練習から付き合いコーチングしてもらった土井原くん、セットのアドバイスをくれた鎌田さん、美味しい料理でレースを盛り上げてくれた陸奥組のチームの皆様、前日宿の手配から幹事をしてくれたカトリくん、本当にありがとうございます!

そして最後に千葉代表!表彰台おめでとうございました!